先日、仕事でとある商品を撮影してほしいと依頼がありました。
基本的にプロのカメラマンではないので、やんわりとお断りをすることが多いのですが、仕上がりには一切口を出さないとのお言葉をいただけましたので渋々ながらお受けすることにいたしました。
それまでもなんとなくですが物撮りには興味があって、これを機会に思い切ってストロボの導入に踏み切ったのでした。
ストロボのいろいろを知る
そもそも、ストロボの使用用途ってどんな時? って事なのですが、直ぐに思い付くのは記者会見の会場なんかで、記者の方の質問に答えているあいだ、カメラマンの方がパシャパシャと写真を撮りまくっている、TVなどで見ているとうっとうしいなぁなんて思ってしまう、そんなイメージの方って多くないでしょうか。結論、わたくしもその一人だったと言わざるをえません。
少し踏み込んで想像してみるならば、広く、真っ白なスタジオの中でカメラマンが大勢のアシスタントを従えて撮影している中、多くのストロボを駆使しモデルさんをキレイに撮っている、といった想像でしょうか、ん、これは踏み込みすぎた想像でした……。
話は逸れ気味ではありますが、結局お伝えしたいのは、日頃の生活の中でカメラを使っている人でも、取り入れるに値する価値があると感じたということです。
唐突ですが、下の写真を見てみてください。
何の先入観も持たずに素直に答えるとするならば、日中にリビングのテーブルにお花を置いて、キレイだから写真を1枚撮っちゃった、的な撮影背景が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかしながら、それは全くの間違いなのです。
これは午前0時を過ぎた真夜中の深夜にストロボを控えめに光らせて、しかも被写体であるお花には直接光を当てずに、天井へストロボを向けて撮った写真なのです。
ちょっとビックリしませんか?
少なくともコレを知った時、自分はその目を疑いました、何故にこれまでストロボを使って撮影している方々は、こんな凄いことを教えてくれなかった(被害妄想)のだろうと。
おまけではありますが、実際の明るさで撮影した写真もあります。比較として撮ったのですが、あまりにその差が極端すぎてちょっと意図的な思惑も見え隠れしますが、実際のありのままに撮影するとこうなります。
部屋の照明は付いていて、生活上は問題の無い明るさでした。それでもここまで暗くなってしまい、加えてノイズもこんなにのってしまっては、決して良い写真とは言えない出来映えです。夜自宅でスマホを使って夕食なんか撮ってみたものの、全然良い感じに撮れないと感じていた方などは少しはご理解いただけると思います。光の強さって、こんなに大事なんだなって感じるところでございます。
いわゆる、被写体に直接ストロボという光源を当てるのがセオリーと認識していたことが、光をうまく回してあたかも日中の光のように撮影するやり方を知って、こんなに写真の写りが変わるとは、という事なんですよね。
ストロボの種類
いろいろストロボがある中で、種類としては大きく分けて2種類。表題にあるクリップオンタイプのストロボと大型タイプのストロボです。
クリップオンタイプのモノはその名の通り基本はカメラの上のホットシューに載せて使うのが主ですが、最近はワイヤレスでカメラから離れた場所に置き、オフカメラストロボとして使うこともできるようになっております。プロのカメラマン以外でも比較的手が出しやすく、ストロボを学ぶならまずはこのタイプから入るのが良いでしょうね。今回自分が購入してご紹介するのもこのクリップオンタイプのストロボになります。
もう一つ、大型タイプのストロボの中でも「ジェネレータータイプ」と「モノブロックタイプ」というのがあります。
「ジェネレータータイプ」についてはアマチュアで手を出す必要はないと個人的には思いました。光を溜めて強い光量を発することができるタイプなので、限られた撮影を行う玄人向けのモノになるでしょう。
大型タイプとは言いましたが、「モノブロックタイプ」の中にはバッテリー内蔵で小型のタイプもたくさん発売されているため、こちらはクリップオンからのステップアップで検討できるなと思います。ストロボに慣れてきたら、いつかは自分も挑戦しようと思っています。
購入したストロボはコレ
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、熟慮の末に購入に至った商品はこちらです。
Godox社の商品は、定期的にAmazonにてセールをやっておりお得に購入することができます。中華製ながら品質は高く、プロの方でも愛用しているぐらい信頼できる商品だと思います。
一番の決め手となったのは、上述した「モノブロックタイプ」のストロボのコスパが非常に高いようで、いつかはそれをと考えている手前、クリップオンタイプも同じGodox社で揃えようと思いました。
有名なハイスペックのProfotoというメーカーの商品には憧れる部分もありますが、まずはハイコスパのこの製品たちで研鑽を積み、光のコントロールを覚えていきたいと考えております。
下:価格がGodox V1の3倍以上するProfotoのA1、機能もデザインも洗練されている…
すゝめのまとめ
いかがだったでしょうか、というか結局のところ購入したストロボの紹介がメインとなってしまいましたが、少しは導入部分として理解を深められたのでは無いかと思います。購入した商品の詳しい内容なども、今後お話出来ればと。
依頼された物撮りについては、先方の期待以上のモノはご提供できたようで、たいそう喜んでいただけたのでした。まだまだ技術が追いついておらず、未熟なところが多々あるのですが、ひとまず一安心といったところです。
その後も手が空いたときにはセッティングして、練習を重ねておりますが、その後どうしても欲しくなってしまい追加購入したモノもございます。
また別の回にてお話ししていければと思っております。
ではでは。