わがままでいかせて!!

人生、わがままに

なぜ花火撮影って難しいのか? サザンビーチちがさき花火大会

やっぱり難しい花火の撮影

残暑厳しいこの頃、今年は久しぶりに各地で花火大会の報告写真がSNSなどにアップされていますね。

最近はめっきり花火を見に行く機会も減ったのですが、基本的に人混みが苦手な気質ではあります。

それでも川崎に住んでいた頃は、カメラと三脚を抱えて良く撮影に行ったものでした。

A7300124

A7300071

この写真は2018年、たまがわ花火大会をソニーのα7Ⅲで撮影した時のものです。

もう4年の歳月が経ったのですね、懐かしい。

この時、初めて花火のバルブ撮影に挑戦したのでした。

以外と上手く撮れてるじゃん、と思ったのですが、大量のボツ写真も保存用HDD内から散見されたのは言うまでもありません。

前置きはこのぐらいにしておいて、先日久しぶりに花火を撮影しに行った時のことをお話できればと思います。

我が家には犬が2匹居りまして、人がごった返す打ち上げ会場に2匹を連れて赴くには少し気が引けます。

彼らを家にお留守番させて行くのも良いのですが、今回は少し離れた高所から犬たちと一緒に撮影することにチャレンジしてみることにしました。

 

 

 

撮影のターゲットは『サザンビーチちがさき花火大会』に照準

既に9月に入っていることもあって、この夏残りの花火大会は数少なくなっています。

そんなに遠くないこと、近くに高所がありそうなこと、など踏まえまして、9/4(日)に開催される『サザンビーチちがさき花火大会』を撮影することに決めました。

www.chigasaki-kankou.org

ここは時折犬の散歩で訪れる、比較的近場のスポット。

_Z620032

_Z620039

_Z620033

_Z620044

十中八九、当日浜辺は大勢の人で混み合うでしょう。

加えて、歩いて行ける距離ではないので車で向かうことになるのですが、湘南を横断する国道134号線はとんでもない渋滞が予想されます。特に日曜日の夕方はただでさえ混んでいるのでなおさらです。

ということで、撮影場所は少し離れた展望スポットで検討しました。

 

いろいろな事を考慮して決めた場所は『湘南平』

湘南エリアで写真を撮る人々にとって欠かせないスポット『湘南平』は、無料駐車場付き、富士山絶景、眼下は相模湾とハイスペックポイントです。

以前にタイムラプスを練習する場所として、こちらで撮影した動画をアップしました。


www.youtube.com

たいした動画ではございませんが、お暇なときにでも見てやって下さい。

と、ここは本当に良い場所で、高麗山公園としてそれなりの広さもあって、犬たちも伸び伸び走り回ることができます。

テレビ塔の端の方から江ノ島まで見渡せる展望ゾーンがあるので、今回はそこから花火を狙って撮影することにいたしました。

 

使用レンズは「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」

ここ『湘南平』から打ち上げ会場のサザンビーチまでは、そこそこの距離がございます。

本当は焦点距離300mm以上、400mmぐらいは欲しいところではありますが、今回は持っているレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」で臨みます。

これまで使用してきたレンズ至上、最高の写りをしてくれるレンズだと思っております。

Zマウント使いの方は全員が購入した方が良いと声高らかに言わせていただきます。

(大げさですがこれマジで)

このレンズで花火を撮ってみたかったー、というのがそもそもの発端かもしれん。

重い、長い、デカい、もご愛敬、インナーズームだから許してねって感じです。

こちらもZ6Ⅱ導入時に動画を作りました。


www.youtube.com

一生懸命レンズへの愛を映像として残したつもりであります。

是非ご視聴あれ。

 

カメラの設定、撮影のポイント、準備しておきたいことなど

バルブ撮影、三脚のお話

この日、打ち上げスタートは19:00から、日の入り時間は大体18:00ごろだったので、山頂とはいえかなり薄暗くなると予想できました。

暗い中、望遠でのバルブ撮影になるので三脚は必須です。

ちなみにバルブ撮影とは、一度シャッターを切ってボタンを押し続けている間ずっと露光し続けるという撮影方法。

要するにシャッタースピードを自分で決めて撮影するやり方ということですね。

バルブ撮影はコンデジやエントリーモデルのカメラには搭載されていないかもしれません。撮影を検討している方は前もって確認しておきましょう。

基本的に花火が打ち上がって火花が消えるまで、プラスα何発か一緒に撮影しようとすると10秒強はシャッターを開きっぱなしすることになります。

手持ちでは基本無理で、三脚もそこそこしっかりめのモノが必要になるでしょう。

もうこの三脚、購入して2年ほどが経ちますが安定感抜群です。

そこそこ径の太さがあるので、がっちり固定してくれます。

その分、歩き回って持ち運ぶには重いです。

 

リモートレリーズは必須

リモートでシャッターを切るリモコンなどは、無いと撮影が非常に困難になるでしょう。

カメラのシャッターを振動を与えずに押し続けるのはかなり至難の業と言えます。

できれば純正のモノ、使えれば何でも良いと思いますので購入必須です。

ちなみに今使用しているレリーズは、以前購入した互換品の端子部分をNikon用に変更したタイプ。

ワイヤレスなのは良いのですが、純正ではないからか反応はイマイチ。

Nikon純正のワイヤレスはかなりお高めなので、ケーブルタイプのレリーズに買い換えようと検討中です。

 

カメラの設定なども一旦見直し

三脚で長い時間シャッターを開けて撮影するので、カメラの手ぶれ補正機能は全て切ります。

固定撮影でONにしたままだと、逆にブレる可能性があります。

ノイズリダクション機能やNikon独自の「アクティブD-ライティング」機能もOFFりました。ノイズリダクションはそもそも使っていませんが「アクティブD-ライティング」をONにしていると、無理矢理暗いところが明るくなってしまいます。花火の撮影時はOFFが賢明です。

モードはマニュアル、ISO感度のオートも切っておくことを忘れないようにしないとですね。明るさはなるべくF値で変えていく感じが好ましいです。

フォーカスもマニュアルです、星空の撮影と同じく花火をオートでピント合わせは基本無理です。ほぼ無限遠に近い状態になると思いますが、今回は望遠での撮影で景色もかなり映り込むと思いますので夜景の街灯などで合わせることにします。

 

その他、行って気づいたこと、あった方がよいモノなど

比較的会場から遠くの場所ではありましたが、念のため16時過ぎには到着して場所取りをし、カメラのセッティングを済ませました。

(それでも既に2名の方が三脚を立ててスタンバっていました……)

犬たちと走り回って遊びながら、余裕を持って撮影に臨めました。

19時前には凄い人集りになっていたので、早めに行ってセッティングすることは必須かと思います。後からきて三脚立てたりするのは邪魔ですし、良い場所も確保しにくいですからね。

それと、持って行って良かったなってモノを、下に箇条書きで書き出しました。

・虫除けスプレー(スキンベープ的なもの)

・ライト(小型の)

・チェア(キャンプ用)

・キャリーワゴン(犬たちの乳母車的な)

虫除けは最近コレを使っています。

周りに人がいる場合は基本的にスキンベープ的なものになると思いますが、この製品は比較的当たりの商品です。この時も周りにわんさかヤブ蚊が飛び回っていましたが、1度も刺されることはありませんでした。

是非お試しあれ。

ライトは基本的にスマホで大丈夫ですが、暗い場所に写真をよく撮りに行く方は赤色LEDで光るライトがオススメです。

赤い光は、目の暗所順応に対する影響が少ないので天体観測などでも定番となっています。

ちなみに、昔からコレを使用しています。

調光もできるので周りの方への配慮もしやすいです、キャンプでも活躍中。

他、残りの2つは余裕ありきのアイテムです。

待っている間はチェアに座ってまったり、遊び疲れた犬たちはキャリーでお休みさせておきました。

 

実際に撮影した写真

正直、色々とイレギュラーは発生しましたが、以下撮れ高ご査収くださいませ。

全てlightroomにて現像後となります。

_Z621598

_Z621596

_Z621595

_Z621594

_Z621587

_Z621586

_Z621576

 

反省点

撮影場所

鋭い方はお気づきかと思われますが、

まず200mmではあまりにも遠すぎました……。

どれもかなりクロップしているため、画素数は半分ほどになっています。

クロップなしの画像はコレ

_Z621595

やはり400mm以上の望遠は必要でした。

2月に発売された100-400mmか、せめてテレコンが欲しいところであります、お高いのでしばらくは厳しい……。

そもそも撮影場所が遠すぎました。

コレばっかりは、花火がどのくらいのサイズ感なのか解らなかったので仕方ないでしょう。三脚に乗せてファインダーを覗いた感じではちょっと解らなかったです。

 

打ち上げ時間

今回の打ち上げは世間の情勢を考慮して、規模を小さくして15分だけ(500発)の打ち上げでした。

3年ぶりの開催だったようですので、とても喜ばしいことではありますが、やはりちょっと短すぎました……。

花火の撮影を予定する場合は、打ち上げ規模とプログラムを事前に確認しておきましょう。

 

最後に(ちょっとショックな出来事が)

やはりもう少し近めの高所で撮影したいと痛感いたしました。

実際に打ち上がっているサイズ感は事前には測りがたいので、こればかりは何度も撮影に赴いて経験を重ねるしかないでしょう、いろいろな焦点距離の望遠レンズを買い漁れるご身分であれば別でしょうが。

ともかく花火撮影は、事前準備をしっかりしても仕切れないと、肌で感じたのは収穫です。

ちなみに、サザンビーチでは10月にサザンオールスターズと花火でコラボするイベントも開催が決定したとのことです。

southern-hanabi.com

こちらも3年ぶりの開催とのこと、メチャ気になりますねぇ。

 

それと話は変わって別件、

お気に入りレンズ70-200の三脚座リングが、この撮影の時から固定できない事態に陥ってしまいました。

固定用のネジを締めても、クルクル回ってしまうという症状です。

現在、Nikonにてお預かり修理中ですが、その件についてもタイミングをみて報告できればと思います。

 

以上、現場での写真少なめ(撮り忘れた)の花火撮影記でしたが、ここまで見ていただいてありがとうございます。

懲りずに今後ともごひいきの程、何卒。

 

では。