正確にはお焚き上げの中のどんど焼き。
小正月に行うものをどんど焼きと呼ぶそう。
「大磯の左義長」はどんど焼きの一種で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
場所は大磯北浜海岸で、今年は3年ぶりに開催された。
最寄りの大磯駅からは、ゆっくり歩いても15分ほどでたどり着く。
これまでは近所の比較的大きな神社仏閣にて、初詣の際にお守りやお札などをまとめて持って行って燃やしていた。
今回、初めて玄関にお正月飾りを飾ったことで『これはどうやって、どのようにして片付けるの?』という疑問が湧いた。
そこで色々と調べてところ、小正月のどんど焼きで燃やして見送るのが一般的だと解った。
「大磯の左義長」は夕方、暗くなり始める頃から続々と近隣の人々が集まり始める。
昼までに雨は上がったが、空には雲が立ちこめて、なんとも言えない雰囲気だ。
点々と海沿いに円錐型のサイトが立つ。
大磯港側は灯りに照らされて、少し不気味な感じはする。
ダルマがたくさん縛り付けられている。
そうそう、ここが入り口。
提灯の明かりをたくさんの人達が撮影していた。
津波避難タワーから見ようと、たくさんの人がスタンバっていた。
各サイトごとに、それぞれお備えがされている。
6時30分丁度、いよいよ火入れが始まった。
もう、ここからは写真を撮って、肉眼でも見て、の繰り返し。
海岸沿いに燃えさかる様子は、これまでに見たどのお焚き上げよりもスゴく、感動した。
この火で竿につるした団子を焼いて食べると御利益があるとのことで、皆が押し寄せて火の周りを囲む。
三脚持参で臨んだ撮影だったが、火を撮るのは思っているより難しい……。
露出が安定せず、タイミングによってはピントも失う。
もう少し勉強して臨むべき案件であった。
豊漁を祈願するヤンナゴッコと呼ばれる綱引きの撮影にも挑戦したが如何せん暗く、ノイズがギリギリのシャッタースピードは、人が消えてしまいそうな代物と相成った。
もっと夜のお祭りなどにも積極的にお邪魔して、腕を磨いていくしかないだろう。
しかし、心に残る、素晴らしい古の文化財を目の当たりにして、良い新年となった。
撮影機材
Nikon Z6II
NIKKOR Z 24-70mm f/4