角型フィルターをご存じの方は少ないかもしれません、いや、カメラのフィルターワーク自体解らない方が世の中の大半だと思います。
今回はそんなニッチな話を進めていきたいと考えております、はい。
カメラにフィルターって何のため?
そもそも何故にフィルターが必要になるのか。単純に考えると色を付けたり、キラキラさせたり、単にレンズの保護だったり。確かに用途はいろいろで、どれも間違いではありません。しかし一眼カメラで一番このフィルターを使うことになる要因は、「露出の幅を広げられる」ということであります。
カメラに詳しくない方には伝わりにくいかと思いますが、フィルターを上手く活用することで、通常は不可能な絞り値やシャッタースピードで撮影が可能になってくるのです。この時に使用するのが「NDフィルター」といわれる類いのものです。
露出をコントロール
実際にどんなときにNDフィルターが必要になってくるのか、て事になってくるのですが解りやすい状況でいうと、明るいところでシャッタースピードを遅くしたい場合です。
例えば晴れた日中にシャッタースピードを10秒なんかにすると、どんだけF値を絞ってISOを下げたとしても白飛びは免れません。水場を撮影する場合、シャッタースピードが速いと水面の乱反射がそのまま映り込んでありきたりな印象になってしまうような時、上記の通りシャッターを少し長めに開きたくなるのです。特に滝の撮影なんかはNDフィルターを使って長秒露光で撮影すると、水が白糸のように伸びたような写りになって印象的な写真にする事ができたりします。
要するに、これ以上設定で暗くする事ができない状況でレンズの前に暗いフィルターを一枚挟むことで、強制的にアンダーな状況を作り出している、というのがフィルターの役目になるわけです。
他にもこんな状況で
シャッタースピードが遅くできることで撮影のバリエーションが広がります。上の写真のように三脚に固定して人通りが多い所なんかを撮影すると、動いている人だけがブレて不思議な写真を撮ることができます。通常、こんな晴れた日にシャッタースピードを長く開くことはできないので不可能なのですが、NDフィルターを使うことで撮影が可能になってくるのです。バルブ撮影などでシャッターを開きっぱなしにしておいたりすると、動いているモノを全て消すことなんかも可能になります。
他にも一眼で動画撮影をする場合、シャッタースピードは固定でとっている方が多いと思います。だいたい50〜60分の1ぐらいで撮ると動画のなめらかさが保てると言われていますが、このシャッタースピードで晴れた日に背景をぼかしたくて絞り解放だと白飛びします。そこでNDフィルターを使うことで露出を安定させることが出来る様になります。
話がそれましたがあらためて角型フィルターの事
そんな私も今までフィルターは比較的認知されている丸型のモノを使っていました。しかし三脚で風景を撮影していると、空だけもう少し暗くしたい、とか太陽の周りの光源付近だけ明るさを落としたい、など細かな不満点がありましたが、結局現像で後処理したりしてごまかしていたのでした。そんな時に知ったのがハーフNDフィルターなどの存在なのです。
これです、少し解りにくいかもですが一枚のガラスに上の方から黒のグラデーションが塗布されています。これはミディアム GND8というモノで、空の白飛び、景色の黒つぶれを防ぐのには最適です。
しかし角型フィルターは高い
ガラスに数万円、マジで手を出すには勇気がいります・・・。
そこで私が購入したのが、
でした、もう金額のことは今更言いますまい。
内容物に関しては、
●角形フィルター
ミディアム GND8 100x150mm
ND1000 100x100mm
●フィルターホルダー
●メインアダプター
フィルター径82mmに対応したアダプター
●CPLフィルター
●アダプターリング
67mm、72mm、77mmの3枚
●100mmシステム 角型フィルター ソフトケース
●V6レンズキャップ
●ブロワー
●クレバークリーナー
●クリーニングクロス
です、角型フィルターを始めるに際してはスターターキットというだけに最低限のモノが同梱されています。詳しくは以下NiSiのHP見てもらえると詳しく記載されています。
このHPにあるギャラリーの写真、とても美しいです。かなり購入のきっかけになりました。そちらもリンクを貼っておくので是非見てみてください。
使用風景、動画にしました
【レビュー】角型フィルターのすゝめ NiSi 角型フィルター 100mmシステム V6 スターターキット
繁雑な動画となっていますが、見て頂けると幸いですm(_ _)m
今後もっともっと良い景色を求めて風景写真を撮っていこうと考えております。その影響で個人的に引っ越しまで検討しているので、そこら辺の動向踏まえてブログや動画にしていければなぁーって思っております。
これからもちょいちょい覗いていただけるとうれしい限りです!
では。