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【風景写真】タイムラプスは難しい 後編

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後編は撮影の注意点や動画作成方法など

さて、前編でタイムラプスを撮る準備について長々と話しましたが、この後編では必要な機材、カメラの設定や実際に撮った写真からどうやってタイムラプス動画にしていくかを書いていきたいと思います。

揃えておきたいもの

・三脚(長時間カメラを固定するためには必須)

・タイマーレリーズ(カメラ本体に機能が無ければ必須)

NDフィルター(日中など明るい時間にシャッタースピードを稼ぎたい場合必須)

・バッテリーグリップ(撮影枚数を稼ぎたいとき)

・夜露防止ヒーター

揃えておきたいものは、なかなかありますね・・・。まず三脚はそこそこしっかりしているものを選んだ方が良いです。一番細い径が最低でも20㎜ぐらいはほしいところ。それより細いと風などが吹いたときに微ブレしてしまう可能性あり。

そもそもカメラ自体にタイムラプス機能が付いていないものもあります。そんな時でもタイマー機能が付いたレリーズを使えば問題なかったりします。特に最近の中華製などの社外品は性能が良いものも増えてきていて比較的安く購入出来ます。

日中にシャッターを開きすぎて真っ白の写真を量産してしまったって方は少なくないかも。NDフィルターはそんな時の撮影に必須です。光りを何段分も遮断してくれて、明るい日中に長秒で撮影出来る心強い味方。あまり安価なものを選んでしまうと、色ムラなどが激しくて使いモノにならない写真になってしまう可能性はあります。

また小型のカメラなどを使用する場合、バッテリーが持たなくて撮影枚数が限られてしまいます。夜などでシャッタースピードが数十秒ぐらいまでになってしまう場合は、縦グリップと呼ばれるバッテリーが2つ入るものなどを使えば倍の撮影枚数にする事も可能です。

それと、気温が低くなる可能性がある山などで深夜に撮影などをするときは、レンズ用ヒーターを使用した方が良いです、レンズが曇って写真がおかしな事になってしまいます。

いざ、カメラの設定

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設定ですべてが決まる

・カメラ内、レンズ内手ぶれ補正機能 OFF

・ノイズリダクション機能      OFF

・露出は基本マニュアル、夕焼けなど状況によって絞り優先モードに

・ホワイトバランスはオート以外に設定

オートフォーカスが作動しないようにマニュアルフォーカスに設定

何を撮るかにもよるところがありますが、基本的に手持ちでタイムラプスは撮らないとしたら三脚に固定することになります。その上でカメラ本体に手ぶれ補正機能が付いていたら、逆に誤作動を起こしてしまうので前もってOFFにしておきます。

 それとノイズリダクション機能もONになっていると、撮影後に機能が作動してシャッターが設定通りにきれなくなってしまうことがあるので、これもOFF。

露出周りは総じてマニュアル設定にしておきます。というのも多くの写真を撮る中でコマごとに明るさが変わったりボケ具合が変わったりすると不自然な流れになってしまいます。しかし、明るさが急激に変わる夕暮れなどの状況下では、絞り優先などにして状況変化に対応させたりします。フォーカスもMFに切り替えてピント位置が変わってしまうのを防いでおくと、きれいな流れのタイムラプスになりやすい。

シャッタースピードに気を付けて撮影間隔を決定

撮影状況に合わせてシャッターを切る時間を決めていくのですが、撮影間隔が短いとスローな動きに、逆に長めの間隔だとスピーディーな速い展開の動きになります。星のタイムラプスは例外で光りを集めるためにシャッタースピードは長めに設定する分、撮影間隔も長くなってしまいますが星の動きはかなり遅いのでゆっくりとした動きになります。

失敗しないために大事なことは、撮影間隔は必ずシャッタースピードより長く設定することです。1秒以内のシャッタースピードの場合は1秒(撮影間隔を1秒以内に設定できるレリーズはあまり見たことない)で、5秒間シャッターを開くなら7〜8秒の間隔、10秒なら12〜13秒ぐらいの間隔で撮影するぐらいが良い。シャッタースピードより少し余裕を持って切っていかないと意外とカメラの挙動がおかしくなることが多い、経験上。

 撮ってきた写真をつなげて動画に

先ずは写真ソフトなどで明るさ、色合いなどを調整しすべての写真に同じ条件で同期する。なので出来ればRAWで撮影しておくのが望ましい。その分データ量は膨大になってしまいますが。

同期が完了したらすべての写真をJPEGなどに書き出して、動画にしていきます。タイムラプスにするには専用のソフトを使うのですが、本格的にきれいな動画を目指すなら有料版のソフトをオススメします。無料でかなりクオリティ高いものも作れはしますが、画質が劣化したり動きが細切れしたりする場合があったりします。有料版は設定が細かく出来るものが多いので、その分動画の質も上がる可能性が高いって話です。

・ソフトに写真を取り込む

・動画のサイズを決める

・フレームレートを決める

・動画の書き出し

 

これでひととおりの作業は終了です。

あとは出来た動画を自分で見て自己鑑賞に浸るも良し、SNSYouTubeにアップしてみるも良し、です。

タイムラプス動画は手間が掛かるわりには人からの賞賛は少ない感じがあるので、かなり自己満足要素が高い撮影だと思います。YouTubeで動画を作成している方なんかは、Bロールで活用している場合が多いですね。やっぱりサブ的扱い・・・。

 

それでも苦労して撮影し出来た動画を見たときには、なんとも言えない喜びがあることは間違いありません。特に星景タイムラプスは日常で目にすることの出来ない星の光を、動画という形で見ることが出来るのはたまらないものがあります。

日頃写真を撮ってるけどちょっと違った撮影がしてみたいという方、是非タイムラプスにチャレンジしてみて下さい。

 

それでは。

 

今週のお題「遠くへ行きたい」